高気密高断熱はこれからの住まいのスタンダードとなります。
国は脱炭素社会の実現に向けて住宅の省エネルギー化を促進しており、住宅性能の水準を高めるため2025年には【断熱等級4】が義務化されます。

断熱性とは？　断熱性能はどうやったら上がるの？　断熱等級４の家はどんな家なの？
断熱性とは外気温の影響を遮断すること。
UA値（建物からの熱の逃げやすさ）とηAC値（建物への日射の入りやすさ）という数字で性能を表すことができ、断熱等級１～７に分けられます。
断熱性能を上げるには、窓（サッシとガラス）と断熱材（種類と厚み）の選び方と施工方法が重要になります。
ポイントは、義務化される断熱等級４とはクリアするべき最低基準であって、高い基準ではないということ。
省エネ意識の高いビルダーでは、国の省エネ基準よりも高い性能を提唱している「HEAT20」のレベルを目標としています。

気密とは住まいのすき間を最小限にすること。
家全体のすき間相当面積はC値という数字で性能を表すことができます。
現在クリアすべき基準はありませんが、設置義務のある24時間換気システムの効率を上げるためにも必須な性能です。
断熱性能が設計段階の計算で求められるものに対して、気密性能は建築時に実際に機械を使って測定します。
ポイントは、気密性の高い商材を採用することと、それを安定した技術をもった職人が施工すること。

高気密＋高断熱＝省エネ
断熱と気密は、どちらか一方では性能を充分に発揮できず、両方の性能を上げて始めて省エネに繋がると思っています。
義務化される最低基準は、今後【断熱等級5・6】へと上がっていくことが予想されています。